ニキータ
- 製作年:1990年
- 上映時間:117分
- ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
- 監督:リュック・ベッソン
- キャスト:アンヌ・パリロー、ジャン=ユーグ・アングラード、ジャンヌ・モロー、チェッキー・カリョ
マイ女性主演映画では第一位
この映画を心のベストテン上位に上げる人は多くないかもしれません。
しかし個人的にはこの映画が主演女優映画においてはナンバーワンです。
突っ込まれるリアリティ
「警官殺しをした女が政府に殺し屋として雇われるとかどうなんだ」
「主演女優が不細工すぎる」
ハイハイそうでしょうそうでしょう。
いいたいことはよくわかります。
しかしシチュエーションとしてのリアリティばかり映画に求めてしまうよりも、その場の感情のリアリティこそが映画の醍醐味だと思っています。
誕生日の外食デート
ずっと殺し屋の訓練ばかりでベースからの外出許可が出なかったニキータが、誕生日にチェッキーに誘われて外で食事をすることになります。
こんなに嬉しいことはない。
彼女もはしゃぐしテンションも上がります。
ところがせっかくの楽しい誕生日食事会は、彼女が初めて暗殺を行うことになります。
失敗すればすれば当然殺されます。
なんという残酷な誕生日会。
そしてチェッキーは銃を彼女に渡すとクールに早々に引き上げてしまいます。
この残酷さこそが「愛」なのですね。
そしていわれていた逃走経路は…
ニキータはブスなのか
主演女優としてはブサイク。
そんなことはどうでもいいです。
普段キレイに見えないからこそキッチリメイクをしたニキータの美しさが映えるのです。
それよりもニキータに女性としてのマナーを仕込んでいく淑女。
彼女がとてもかっこよかったです。
彼女の人生を映画で見てみたいと思いました。
ジャンレノはいらなかったんじゃないのか?
この映画には「レオン」で大大大ブレイクしたジャンレノも出演しています。
確かにカッコイイし、それに文句はまったくないですが、このシーンよりもベニスでの殺しのシーンのほうが見ていてグッと来ます。
あの時のせつなさに比べて後のシーンが落ちてしまってはだいなしです。
ジャンレノが掃除屋として出て来るあのエピソードは明らかにイラない気がします。
ニキータこそ最高の女優映画
ニキータはハリウッドも含めて色々シリーズ化していますがすべて未見です。
この映画の雰囲気をハリウッドで再現できるとは思っていないからです。
唐突なラストシーンも含め、ニキータは見ていて本当に感情移入して見てきました。
おそらく似たような感情体験や経験を持っていないと、ここまでのめりこんではみれないのでしょう。
色んな意味で感情を共有できた映画でした
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