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パクられたノーラン監督

この映画は10分しか記憶が持たない男の話のため、ストーリーはすべてさかのぼっていくといったある意味アイディア勝負だけで撮った映画だともいえましょう。

この手法はその後いろんな監督に真似されはじめました。

フランスの鬼才というよりはただの変態趣味映画でしかないギャスパー・ノエ監督などは、モロパクリで何のアイディアもない「アレックス」のような映画を撮っています。

この映画はイタリアの宝石モニカ・ベルッチや、そのご亭主でもあるヴァンサン・カッセルが出演しておりモニカがレイプされるシーンも話題になりましたが、映画としてはかなり最低の部類に入ると思います。

個人的にはキライな映画ではありませんが…

イキナリネタバレします

初見で見た時はわかったようなわからんような。

ただそういった疑問も含めて「またみたいと」は思わされました。

まさに監督の思惑通りのユーザーであるといえましょう。

合計で三回見ました。

三回目は時系列に沿って展開していくバージョンを見てみました。

結局この映画は、全部ウソだったということです。

騙されてナットクの映画

この映画での肝は、奥さんを殺した犯人を見つけ出して復讐するということであり、その犯人が誰であるかということだと思います。

しかし見事にノーラン監督にヤラれました。

記憶が持たないんだからから自分がジョンG(犯人)に復讐を果たしても覚えてられないのは当然なんです。

どうしてこのことに気付かなかったのか。
か~やられた~と思いました。

ノーランはこのことに気付くのが先だったのか、それとも映画のコンセプトを思いついたのが先なのか、どっちにしろこのことに気付いたのはスゴイことだと思います。

徹底的に練り上げた脚本だったのでしょう。
結局出てくるキャストのほとんどが奥さん殺しのジョンGとは関係なく(てかもうジョンG事件はすでに解決して終わってる話なのです…)

後になってこの映画は「殺された奥さんの話」とは一体なんだったのかと愕然となります。

オチが理解できても、まだなんかあんじゃないかって深読みさせてくれる面白い映画でした。

結局「ジョンG事件」とは直接何も関係ない話です。
ズルイけど納得。気持ちよく騙されました。

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