灼熱の魂
製作年:2010年
上映時間:131分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ミステリー
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト:ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット
戦争の現実に圧倒される映画
反戦映画は多いです。
この映画では戦争の悲劇を扱ってはいますが、直接的な戦場シーンが映っていてその悲惨さを描いているというよりも、戦争といったシチュエーションの中でどういった葛藤や感情が湧き上がってくるのかといったことを描いています。
とりあえず観たほうがイイとしかいえない映画
この映画は今までに5回観ていますが、その度に感じることが違います。
予告を見る限りでは安易なお涙頂戴映画を大げさに広告しているようにも思えます。
しかしその内容は恐ろしく深く、また、実に練り込まれたストーリー展開です。
この映画を観た時に、批判的なレビューもいくつかありました。
「これはありえない」とか「ここがおかしい」「この考え方は不自然だ」
そういってしまえばそうかもしれません。
しかし映画に圧倒的リアリティだけを求めてしまえば味気ないものにしかならない気がします。
悲しい映画ではありますが、予備知識無しで見るべき映画だと思います。
観終わった後、あの時のシーンはこうつながっていたのかと、その練り込まれたストーリー展開に驚かれると思います
印象に残ったシーン
色々と印象に残るシーンは多くありましたが、ふたりの兄弟が母親の今までの歴史を知って、ふたりでプールで泳ぐシーンがありました。
ここでのプールは暗喩であり、母親の羊水の中にいることをイメージして撮られているのかと感じました。
そう考えると、色々なところに暗喩が隠された映画だと思います。
Leave a comment